ホリー、ホリー。
プル式
ホリー、ホリー
見てごらん
空だ、空だよ、月夜だよ
ホリー、ホリー
おいでごらん
風が風だよ、木が泣くよ
ホリー、ホリー
手をつなごう
膝にお座り、空を見よう
ホリー、ホリー
窓際で
黒の猫だよ、危なげないね
ホリー、ホリー
僕はおかしい
右の右のね、目がおかしい
そうして月夜に空見上げ
君を抱えて気が付いた
人の後ろに人がいる
それが小さな仕組みだと
世界が少ぅし病んでいて
何かが少ぅしズレていて
だぁれも気付かぬおかしさで
時計の動く瞬間に
三度も瞬く間の隙間
ホリー、ホリー
目を閉じて
僕が代わりに、目になろう
ホリー、ホリー
僕が変わって、目になろう。