眩しい太陽/まだ見ぬスクリーン越しのアナタへ
蜜柑

アナタの顔も名前も声も
知らないけれど

アナタは私の憧れです

アナタの頭で作りあげられた
詞(コトバ)の言霊を電波に乗せて
アナタの心の声で伝えられる
アナタのコトバは

私のココロを離さない
きっと離そうとしない

アナタの様に素直になりたい

アナタの様に孤独を知りたい

アナタの様に愛されたい

深夜3時のスクリーンから零れ出た光は
今日もそっと私に語りかける

アナタが電子に詰め込んだ詞を
1つ1つ丁寧に拾い集めている間もずっと

私を照らし続けている

決して手の届く事のない
アナタの詞が私を照らす

現実世界では月が寂しそうに
今日も私の背中を照らし続けている

パソコンに向き合う私には
アナタはさながら

光を導く眩しい太陽です

一度も振り向くことはない私の背を横目に
悲しそうに月は眠りについた

そして太陽が起きると共に私はベットに潜り込んだ
だから太陽の顔を私は知らない

私の太陽はスクリーン越しのアナタだけ
アナタの詞だけ




自由詩 眩しい太陽/まだ見ぬスクリーン越しのアナタへ Copyright 蜜柑 2008-08-07 08:20:09
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