道をゆく
yoyo

[1]
幾重にも重なる和音の中で

あたしは耳鳴りおさえきれずに

人ごみの中歩き続ける

白い覆面かぶったピエロ

[2]
白昼の惨劇がはじまろうとするところ

空砲もった演習部隊が乱射する

煙がたって上空へと

昇りつづけて梯子の桜

[3]
散っていくのも枯れるのも

女の性というものと

思えば地獄の看板で

上みりゃ虹と積乱雲

[4]
重ならないのが不思議でね

やはり前向いていこうと決めて

あなたの手だけひいていく

テンパイだけじゃあがれぬ人生


自由詩 道をゆく Copyright yoyo 2008-08-05 03:24:11
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