Kornを聴きながら
影山影司
そこは一面、中指の海です
したり顔で俺が唾を吐くのはそれなりの意味があるんだよ
あんたは俺を見て その中ただ怒鳴りつけた
気に食わないものを 悪だと思うためには
考えることを辞めるか 自らを説得する必要がある
「ホンモノ」「ホンシツ」「ホントウ」という、その言葉
それ自体にそれすらも騙し切る
それ位凶悪な粗暴に溢れた素質があるって知ってたか?
そこは一面、中指の海です
情愛に溢れた中指が蠢いているよ
ケツの穴を掘ってやると口々に言う人間
無数の蟲共と敬い称える高台の人間
あいつはあくどい奴だと嘲笑うあんたのその顔は
禍々しく赤らんでいることに 誰も気がつかない
そこは一面、中指の海です
情愛に溢れた中指が蠢いているよ
ケツの穴を掘ってやると口々に言う人間
無数の蟲共と敬い称える高台の人間
そこは一面、中指の海です
善き事を良き事と言う
悪しき事を悪しき事と言う
それは正しき本質で満たされているんだろう
だが俺は悪しき事を善き事と悪しき事を良き事と言いたいんだ
飽くまで考えて 善から悪まで点から全まで慕いたいんだ
命が等しき平等性を持つと言うならば
万物は皆平等に悪であり善であり粗悪であり精良である筈なんだ
そこは一面、中指の海です
情愛に溢れた中指が蠢いているよ
「ケツの穴を掘ってやる」と口々に言う人間
「無数の蟲共」と敬い称える高台の人間
俺の天国が地獄に見えるだろう
俺の天国が地獄に見えるだろう
俺の天国が地獄に見えるだろう
この世を等しく慢性的に地獄へぶち込みたいと考える俺は
重低音渦巻く拍子に飛び込みたい
そこは一面、中指の海です
あんたのことも嫌いじゃ無かったよ