真偽を問う
ふたつ
躊躇いを忘れ直視したら、輪郭がぼやけて見えなくなった。
欲深さにかこつけて、くだらない道徳心を捨てた。
君は、私を孤独だと笑いますか。
例えばの話、このままの姿で未来を望めば、私の真実は死ぬだろう。
まごつきながら紡ぐ言葉は、嘘を含む。
猜疑心との駆け引きに疲れ、手を抜く。
現実はさらに遠くなる。
ああ、さようなら。
泣けば濡れる。
叫べば嗄れる。
汚い嘘は嫌いでしょう?
私を信じる愚かな君。
自由詩
真偽を問う
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ふたつ
2008-08-03 19:15:24