特攻平和観音に捧ぐ
青い風
薩摩の国 知覧に
形ありて残れる品々が語る
失われし人々の言葉
決別の書は雄雄しくあれども
語りかける心は悲し
遺品の武器は鋭く美しけれども
人を殺すことのみ
傾けられた知恵や哀れなり
遺影の微笑み無邪気なれど
幾十幾百の瞳には
無念の思い立ちのぼる
殺すこと 死ぬことを
定められし世に生を受け
死者となりたる人々の
この無念を語れ
遺品の数々
自由詩
特攻平和観音に捧ぐ
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青い風
2008-08-02 21:52:15
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