夏の夜の空気
小太郎

頭が回らないほどの陽気の中で
なつかしい感情だけは僕に触れることができるみたい
どうしてか分から無いけれど
ひまわりと太陽は 絵にするとよく似ているなぁと思った
思考が停止すると感情はここぞとばかりに動き出すらしくて
後に続かないことばかりが浮かんでぼんやりと僕を包む

計算の入る余地の無い昼間の時間は必要
昔に考えていたことがいつも正しいわけでは無いけれど
昔に思ったことは ひとつの真実
僕は前に考えたことのひとつひとつが正しかったのだと
証明するために暮らしている
だから現実の世界から求められることよりも
自分の感覚を信じているし
感情を犠牲には絶対にしない
守る度に現実と離れていく様に感じる時にも
むこうがこの道から離れていっているのだと本当に考える

綺麗だと思うものにはいつでも賛美を
やりきれない人にはいつでも本当に頑張れる一言を

夢の期限はいつだろう
誰かが僕に教えてくれたとしても僕はうなずかないだろうから
そんなものは無いのかもしれない
そして子供の頃には考えたことがなかったけれど
誰にも決める権利の無い個人的なことは
本人がいつか決めないといけないのかもしれないとも思った

サザエさんはうらやましい幸せの一形態だけれど
僕の周りでは時間がすぎるし
僕はカツオほど頭がよくないからなぁ





自由詩 夏の夜の空気 Copyright 小太郎 2004-07-20 20:19:50
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