飛び起きた夜
yoyo
[1]
夜中に突然起きる
0時過ぎまで友達に電話して
すぐ寝たつもりなのに
丑みつ時の幽霊か
2時半
[2]
そういえば、
寝る前のあたしは
ストレスいっぱいで
出ない涙が出そうで
考える葦である必要性と
痒い頭
[3]
ぴのさんの「遠ざかるひと」
もう一度読んで
怪人20面相だの
明智小五郎だの
違う連想が始まって
人間椅子
[4]
座り心地を確かめて
不潔な頭の金田一のように
白髪がふけのように白いまま
染めたはずの髪
不合理で充満した二酸化炭素
太陽が零 (愛がないと読め!)
[5]
肩のこりが治らない
こなきじじいを背負って
たまには冷静にたおやかな夜に
誰もすれ違わない夜道を
メロスのようにはだしで走った
結末のみえない明日へ