同窓会
北村 守通
私らは
あなたの為に
集まった
何年振りか
何十年振りか
集まった
微動だにせぬ
あなたの為に
何も知らない
あなたの為に
思い出す
夕暮れの微笑みは
私の為ではなかった
微笑みは
私の為であって欲しかった
微笑みは
誰の為の
微笑みだったか
どうして
そんなに
湿っていたのか
何故の
微笑みだったか
あなたは
答えてくれはしない
風になびいた
黒髪は
今は氷の上で
ぐったりとうなだれている
風が吹くのを諦めて
私の焦がれた
唇は
もうすっかりと
蒼かった
私を焦がせた
瞳には
結局会うことはできなかった
これはどうしたものなのか
夜は明ける
陽は昇り
私らは
お別れをした
短すぎる
お別れをした