雑草論
1486 106

やりたい事が沢山ありすぎて
命が一つじゃとても足りないよ
だけど百万回人生を生きたら
途中で飽きてしまうんだろうな

道行く人々は無表情で
心の内を曝け出すことはない
上辺を飾って生きるくらいなら
僕は裸のままで構わない

ナンバーワンでなくてもいいさ
オンリーワンでなくてもいいさ
誰かに蹴られ踏みにじられても
逞しく生きる雑草になりたい


傷口に触れると痛み出すのは
失敗や後悔を刻み込むため
瘡蓋が乾いて剥がれる頃には
真新しい皮膚が出来上がる

優しさだけじゃ生きていけないさ
諦めの上で開かれた悟り
広がるのが汚れた世界なら
僕は何も見えなくてもいい

ナンバーワンでなくてもいいさ
オンリーワンでなくてもいいさ
綺麗な花にはなれなくても
力強く生きる雑草になりたい


手探りだって構わない
壁にぶつかっても負けない
だって僕は雑草だから
逆境の中でこそ輝けるんだ


自由詩 雑草論 Copyright 1486 106 2008-07-25 22:04:49
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