夕立の神
北斗七星
黄昏に雨のタンクを
抱えた雷様は
うなだれた朝顔に
でかい杓で
冷えた御馳走を
空を蹴散らし
どかどかと
太い腕に
太い足
毛むくじゃらの
僕の大好きな
下品豪快な雷様は
あたりかまわず
大盤振る舞い
見上げる僕は
蟻より
小さく
でっかい
ゲジゲジ眉
目が合うと
にやりと笑い
バシャリと大盤振る舞い
ずぶ濡れの僕
大好きな
下品豪快な雷様は心も体も太っ腹
空にドッカリあぐらで笑う
自由詩
夕立の神
Copyright
北斗七星
2008-07-25 19:20:32