ノートの1ページめ
mokomoko

いつものことだが
ノートの一ページ目は
かなり緊張してしまう

まだなにも記されていない白紙に
私のような人が
はじめに記していいのか
朝の雪景色のときと
どこか似ている

あるいは
一ページ目を記すことは
ピストルの音と共に
スタートすることで
実は
それを拒んでいるからかもしれない


携帯電話にふれた
あした  あなたに会おうとするなら
なにか

変わる
わたしの望むこと通りには
ならないかもしれないが
ビーダマの映す未来は
きっとまわりはじめる


もう一人の自分と向き合う
自分とは何か?を確かめるために
それはやがて
一つの勇気になるはずだが
この私とわたしは
いざなう風をつくれない
抗うことをおぼえてしまった



ノートの一ページに記す言葉は
物語の始まり
この手で記すことができるなら
あした
わたしはあなたと会う。




自由詩 ノートの1ページめ Copyright mokomoko 2008-07-23 00:04:32
notebook Home 戻る  過去 未来