病める秋
狸亭
うすっぺらい僕らの骨が浮かんでいる
遠くに流れる灰色雲に染み入る
戦争に負けたような色した怠惰
水槽に泳ぐ透明な魚みたいだ
太陽のある風景はもう吐き出され
旋回し流れ行くこの秋の夕暮れ
自由詩
病める秋
Copyright
狸亭
2003-09-11 08:52:56
縦