童話(夕焼けのポエットさん)
たもつ
卵をひとつ落として
夕焼けは夕焼けへと帰っていきます
さよならを言うのが嫌で
いつまでもふざけていたのは
言葉を越えられるものは
言葉ではないと
ある日ふと知ってしまったから
ちびた鉛筆が捨てられることなく
机の一番上の引きだしに
しまわれています
自由詩
童話(夕焼けのポエットさん)
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たもつ
2004-07-19 16:02:48
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