線
藤井和
枕を毟りたくなる
夜
女は僕を
食んでくれる
寝転ぶ女の曲線に
僕は
山の稜線を
重ねる
目を瞑り
女の
線
を
踏みつけながら
真っ暗な
頂
をみる
僕が
こだまになって
小さく
女の口から漏れる
線
は
土
の
味
が
す
る
自由詩
線
Copyright
藤井和
2008-07-20 02:37:28
縦