そこのけそこのけ詩人が通る
北斗七星
詩人が通ると
春風が追いかけるらしい
詩人が悩むと
猫が笑うらしい
詩人が驚くと
犬も笑うらしい
詩人が喜び悲しむと
月が満ち月が欠けるらしい
詩人が黙ると
鳥が囁くらしい
詩人が眠ると
名も無い草花が揺れるらしい
詩人が目覚めると
決まって空を見上げるらしい
そこのけそこのけ詩人が通る
春風が追いかけ
猫が笑う
犬が笑う
月が満ち月が欠け
鳥が囁き
名も無い草花が揺れる
そして
又ゆっくりと空を見上げる
自由詩
そこのけそこのけ詩人が通る
Copyright
北斗七星
2008-07-16 21:09:53