ゆれる
あおば

     080714





ゆれる
木の葉
イソギンチャク
財布の中身
人でなし
この野郎表に出ろ!
喧嘩するので
騒がしい
ヒトゴロシ
ゴロタ石
転がる石は
苔が着かない
了見の狭い連中が
あさから
  ばんまで
大通りを占拠して
やかましいったら
ありゃしない
ぼやくな
イチロー
選球眼はピカ位置なのだから
低めの球は空振りしても好いのだよ
その隙に盗塁してくれれば
ピッチャーの心臓はドキドキして
コントロールも乱れるから
ストライク狙いの甘いコースに投げ込んでしまう
こころがこころが肝腎なのさと
分かったような顔して
海の中では魚たちが
平気な顔して泳いでいる

フラフープを回す大人たち
浜辺では
ビーチバレーが盛況で
僕たちは安心して日向ぼっこを楽しんでいます





初出 「poenique」の「即興ゴルコンダ」


自由詩 ゆれる Copyright あおば 2008-07-14 22:34:37
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