幼児と前菜の関係 / いつものイタリアンレストランで
beebee



風が通りすぎる
通りの梢が静かにゆれていた
梅雨が上がって空は青く
雲ひとつなくて
高く青く澄んでいた


いつものイタリアンレストランは
ひんやりと澄んだ空気に
鼻をくすぐる食事の匂い
今日もゆっくり時間は過ぎて行く


走りまわる幼児も明るいアクセントさ
ずっと幸せにねと祈るんだ


君を見詰める両親はダイダイ色で
澄んだ夏空は藍色だ
小さな幸せは予定されている
と思う


じゃ、前菜をいただこうかな
でも、ちょっと静かにしてるんだよ



自由詩 幼児と前菜の関係 / いつものイタリアンレストランで Copyright beebee 2008-07-13 00:33:49
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