この劣等感まぢウケる〜
アサリナ

写メ撮ろうとしたけど人間だったのでやめました
あの白と赤の濡れた部分
どうもねえ

話せば長くなるんだけど
座っていい?
触ってもいい?
ほら
助けなくていい


快速の電車でね
男の後ろ姿がふわぁって
前髪はなくておでこしかないんだけどさ
あの人再放送を見逃したんだって
だからついてこれなかったんだ
次回「皮剥けの真実」
どうなるんだろうね
なんか暇そー

覗き込むたび浮き上がる声たち
ねぇ電車につまったのをとってくれる?


てめえ
てめえと呼んだら出てくるんだよ

てめえ

お腹が痛いのはキシリトールですよ患者さん
肌の露出による負担でしょ?先生
晒せば晒すだけの見返りがあるという
そう
あれ
あくびして待つところ


空腹と
絶望に任せて噛み続ける
塊とか甲殻類とかってのは
永遠に繰り返す
夢のおはなしだったみたい
つまり
黒いゴムでできた危険なやつ

気をつけてねって言われて気をつける
力付くで肯定せよの合図


わかんない
わかんない
あたし馬鹿だからわかんない
最初に見えたものがおかあさん?
履歴書を書くことが生活習慣
書かないといらいらしてくる病気?
書いてるとおかあさんがやってくる病気


あたしを押さえつけたあの子は映画の学校行くって出ていった
シナリオがどーのこーの
接客は辞めたみたい

何吸ってるんだろ
何吐いてるんだろ
血や肉や骨になるもの
全部全部
痛いほど感じたいと願ったことがあったっけ


端っこを歩いてもいい?
すれ違えばお腹に刺さる虫たち
人のせいにしてどこまでも連れていってよ

可笑しいね
表面張力的思考だって
わらえるわらえるー


幾何学考えてんの
あたし
何も知らなくて草むしってんのあたし
誰に教わったのあんた
いつ知ったの?いつ聞こえたの?

当たり障りなく過ごす客席で
ホラーだと言って疑わない
しかとして
むやみに祈って
食べられる虫みたいに丸まる

誰もがおめでとう
ということばを発して
ヒューと息を吹いて
生きていることに安心したいの


せーのできゃーしよう
絶叫だよ絶叫


自由詩 この劣等感まぢウケる〜 Copyright アサリナ 2008-07-12 00:07:21
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