空を
ヒロシ

人は空を見ていない

都会の中のビルの隙間にさえ
ちゃんと空はあるのに

人は空を見ていない

雲の端から溢れる光や
夕焼けの美しさに
気付こうともせず

冷たい日常にうつむいたまま

人は空を見ていない

いずれ人は空へ帰るのに
その先には
果てしない宇宙が広がり続けている

人は

人は空を見ていない

人は空を


自由詩 空を Copyright ヒロシ 2008-07-09 10:29:31
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