ひと粒、



ひらかない花など、あるだろうか


どんなにか速度をかえようとも


いつかは、ひらき朽ちていくものなのだろう



とどまることのなく



枯れおちていくからこそ

芽が出てくるのだろう





風が吹いている



露がおちていく



雨あがりの空



満月の色、ひと粒。





自由詩 ひと粒、 Copyright  2008-07-09 09:22:33
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