untitled
かとり

葦を
くわえている
(目と 鼻とを とじて)

水が圧す
身じろぎせずに 黙っている
(黙っている)

指を
動かす
日が 
つかめそうな気がするから
(本当にそんな気がするから)

泡が溢れる
血液を泳ぎきった私と
還っていくあなた



自由詩 untitled Copyright かとり 2008-07-09 00:06:05
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