望郷
吉岡ペペロ
きみはシーツのうえで
まったいらな胸になった
キャラメルみたいに口にくわえた
やり過ぎのマッサージの力で
素肌をなん往復もなぶる
粘っこく濡れていた裂け目は
さらさらな洪水をおこさせていた
望郷は
お肉か
温度か
粘膜か
きみはシーツのうえで
まったいらな胸になった
キャラメルみたいに口にくわえた
やり過ぎのマッサージの力で
素肌をなん往復もなぶる
粘っこく濡れていた裂け目は
さらさらな洪水をおこさせていた
自由詩
望郷
Copyright
吉岡ペペロ
2008-07-08 23:26:08