あの一瞬
舞狐
嬉しくて
気持ち良くて
満たされて
少し恥ずかしくて
楽しくて
自然にこぼれた笑顔
ひとつひとつを束ねて
ナイフで切り離した断面
それがあの日の写真
時間は変化という土産をぶら下げて
そろそろと近づいてきて
あの日の私を腐食した
思い出は
輝いたモノほど
時たてば
色褪せて
戻れないもどかしさと
切なさを漂わせる
もう戻れないあの日を
振り返り
二度と訪れない一瞬を
懐かしむ
自由詩
あの一瞬
Copyright
舞狐
2008-07-08 13:53:08