ミルキーウェイ
西日 茜
あの螢祭の夜
ミルクの河 渡った
ボクの手が少しギュッとして
キミは 痛い 顔を
顰
(
しか
)
めた
力の加減を知らない
ボクを許して
少し折れてしまった指
キラキラしながら
唇を噛み締めて キミの雫
ぽろりと落ちた
暗黒の夜に許された
トロイメライ 千夜一夜の恋
果てしない群青と
無数の大小の天体が降り注ぐ
初めての夜 なのに
ずっと前から知っている
ずっと前から知っている
自由詩
ミルキーウェイ
Copyright
西日 茜
2008-07-07 21:01:08
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