解放雨
唐草フウ

「アサガオがひらいたら
二人の傘にしよう」


はねているこの粒の
行方を捜せば
水の 音、だまり に到着して

 バ
    シャ
  バ    
         シャ

足に伝わるだろう

雲がたかくなれば
しだいにミルクの膜がとれて
地球の色が
み え て く る


思いっきりかぶっても
うなだれなければ
顔をあげていれば


アサガオのねむる短い時間だけ
ふたりは歩く
かえるになった気分で
じゆうな泳ぎ方で




自由詩 解放雨 Copyright 唐草フウ 2008-07-07 11:55:44
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