ブランデー
相良ゆう

思い出を
飲みましょう

淡い
熱い
蒼い焔の
塊のような

静寂に
とこしえに
燈り
遥かに
揺らめく
陽炎は
あの夏の
夜に見た夢


眈眈と
顕れ
去りゆく
流星のように
喉元を過ぎ
それでも
焦がれるほどの
輝き煌めく
憧れを
肴に

今宵
十年ものの
想い出を


自由詩 ブランデー Copyright 相良ゆう 2008-07-04 20:24:26
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