二十四歳
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二年後の自分が夢の中に出てきた
相変わらず品出しばかりしていた
学生気分も抜け切らないまま
いつの間にか七月になっていた
チーフは自分より早く仕事を始めて
自分より遅くまで仕事を続けている
そんな人物になりたいと思い
なれるかどうか不安でもある
先輩になるってどんな感じだろう
文科系だから曖昧だったけど
怒らない人が優しいとは限らないし
怒ってばかりが厳しいとも限らない
どんな風に後輩と向き合えば
頼られる存在になれるんだろう
五年後の自分を想像してみろ
会社の研修でそう言われた
時間なんてあっという間に過ぎてゆく
これからは今まで以上にハイペースで
がむしゃらに働くだけなら
角を立てずに働くだけなら
それはとても楽だろうけど
結局何も身に付きはしない
経験だけじゃ知識は得られない
知識だけじゃ経験にはならない
すべては自分の心持ち次第
もう子どものままじゃいられない
二年後の自分が夢の中に出てきた
相変わらず品出しばかりしていた
与えられたことばかりしていたら
二年なんてあっという間さ