とってもとっても爽快残虐なガン・シューティング・ゲーム
うおくきん
寂れたボウリング場。
真っ昼間、他に誰も客はいなかった。
くたびれたおじいちゃんが店番をしていたよ。
ボウリングはよくわからんから、ストライクかガーターの2択でした。
余裕の負け越し。
君は誇らしげな顔だね、いつもそうだね。
お姉さん気取りですね。
頼りがいのまったくもってないお姉さんですね。
僕に泣きながらわめきながら狂女のようにすがることもたびたび。
いいんだ。
共依存でもいいんだ。
帰ろう。
片隅に10年以上前の壊れかけたゲームが置いてあった。
ソレはフルチ風のイタリアン・ゾンビを撃ち殺すだけのとってもとっても爽快残虐なガン・シューティング・ゲーム。
規制の緩かった開発時期のおかげで血が赤いのがポイント!!
血が赤いのがポイント!!
血が赤いのがポイント!!
血が赤いのがポイント!!
僕は本気で夢中になって遊んでいたけれど、君が本気でつまらなさそーにしているのに気づいたから、僕は腐ったゾンビ犬にわざと噛み殺されて死んだんだ。
つまらなかったかな??
ごめんね。
実は僕もつまらなかったんだよ。
夢中で楽しかったけど、つまらなかったんだよ。
ごめんね。
ほんとは、腐ったゾンビ犬なんかにじゃなくて、君に噛み殺されたかったんだよ。
でも、君は最近、たまにしか噛んでくれなくなったね、僕は寂しいよ。
イタクシテ!!
イタクシテ!!
イタクシテ!!
カミコロシテ!!!!