空と泪
かとうゆえ


さようなら と

行かないで と

触れないで と

抱きしめて が


ごちゃ混ぜになって
降ってくる

答えを求めて見上げたけれど
空は蒼く輝くだけで

代わりに
閾値の下がった涙タンクから
ナミダ
溢れる
溢れる
流れる


紺藍に染まりゆくのを
見届ける頃

透明で透明な
水たまりに
答えが映った気がした。



自由詩 空と泪 Copyright かとうゆえ 2008-07-02 00:03:58
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