心臓
1486 106

眠る前心が不安になるのは
無意識に闇を恐れているから
このまま夜に取り残されれば
僕の世界の時間は止まる

今日まで大きな怪我も無く
平穏な日々を繋いでこれたけど
神様は時に気紛れに
罪の無い人から朝日を奪う

明日は我が身と嘆く心
細胞は日々衰えていく
死のイメージが脳裏を過るたび
鼓動は高まり息苦しくなる

そんな時は胸に手を押し当てて
命の刻む音を感じるんだ
体中のネットワークが刻む
とても温かくて優しい音色を


自由詩 心臓 Copyright 1486 106 2008-06-28 19:56:56
notebook Home