感覚で。
Izm

 
路地裏で立ち止まる@新宿。


「俺、生きてるのか?」

誰に聞こうか...
いや、信じたいけど。

あぁ 忘れてしまったよ、
大切な約束を。
こんな俺を許してくれるかい?
笑ってくれても
重すぎて救われないんだけど、
ねぇ 切り離せない
...この心。


やはり死んでいるのか。
体温を残して。
惨め、先には光だとか

はぁ。


その笑顔が痛いんだよっ
でも好きだっ


ひとつ涙を流し、歩き出す。

街では 色とりどりの傘が泳ぐ。
雨か。いや、これは涙か?
あぁ、雨なのか。


そうか、俺の傘は壊れてる。
大好きなアイツが笑いながら
「買い換えろ」って言ってたっけ。
「ごめん、雨も好きなんだ」
なんて言ってたのも
今となっては 嘘に近い。

おい、
お前 何処に行ったんだよ
こんな俺には探し出せないのに。
何処かで叫んでるんだろうな........なぁ?

こんな人混みじゃ
傘も邪魔だ

だって

こんなに人がいるのにさ
心は何処にも無いんだよ
見渡してみても。

おっさん、
俺を否定する?


なぁなぁ、聞こえてるかい?
路地裏で響く
「悲鳴」という「不協和音」で
「生きている」ことを感じようよ。

いつか お前も此処に来るだろ?


こんなにも
「信じたい」んだよっ!!
ほんとは。
ほんとは。




自由詩 感覚で。 Copyright Izm 2008-06-26 03:36:36
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