雨、また雨
石瀬琳々

寝苦しく目覚めた朝に夢うつつ
    激しく窓をたたくたたく雨


雨音を思えば雨が支配する
    人を思えば雨の一日


アンブレラ覗いた瞳くぎづける
    すれ違いざま舗道のひとり


忘れるなら心ひらかず持っていて
    レインコートを着て会いにゆく


とめどない思いの檻にとらわれる
    たたく窓枠雨、また雨の



短歌 雨、また雨 Copyright 石瀬琳々 2008-06-25 14:25:49
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