弦楽、弦楽
石川和広
ふっとうしている
ね
ふっとうしている
で
しょう
ね
ね
ね
木が
そこから
俺のような
声がする
黙るな
それ以上黙るな
息をしてろ
ふう、ふう
その鳥つかまえられないよ
鳥の声つかまえられないよ
あんたの耳の中に
毛が生えてる
くすぐりなさい
沈黙を
好きだから
うまいよなあ
清められている
誰が
声が
俺は怒っている
好き
で
怒っている
どこまでも
怒ってはいられない
今
怒っている
ガラスが雨をはじく
怒っている
もう関心がない
関心が自分から動いていない
そこで止まってしまった
鳥が鳴く
怒っている震えだけある
ほか
様々ぴんとしている
俺が目指されていながら
そこは全く道です
朝の道です