公営住宅
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カラオケ帰りの深夜二時
車を止めてエンジンを切ると
無音の空間が一面に広がり
取り残されたような気分になった
駐車場から歩いていると
自分の足音がはっきりと聞こえた
その時僕は思い出したんだ
いや初めて知ったのかもしれない
遠くで響くサイレンや
クラクションや暴走族のマフラー
普段ならうるさいと感じるものも
こんな時間なら安心できる
ドアを開けても誰もいない時
真っ暗な部屋のスイッチを点ける時
シャワールームで目を瞑る時
不意に孤独が襲い掛かる
こんな時は誰かと話したい
だけどただ電話が鳴るのを待つだけ
久しぶりにパソコンを開いたら
マイミクが一人減っていた
整理するとか消去するとか
人間だと思っていないんだね
すっきりしたって笑っているんだろう
どんなに相手を傷付けるかも知らずに
最近ベッドに横になると
胸のあたりがズキズキ痛くなる
朝目覚めても誰もいない時
不意に孤独が襲い掛かる
都会から離れた公営住宅には
たくさんの人が暮らしているけど
助けてなんて言えるはずないよ
みんな我慢して生きているんだから