桃源郷
ブライアン
金色の土地までまだはるか未来
自転車が進むスピードで横切る
山の光は山を越えはしなかった
思慕は今コンクリートに座る
高校はすでに廃校が決まっていた
最後の公演を近隣の材木屋に申し込んだらしい
その日
誰もの知る事実が
宙に反射して水田に落ちるのだった
夕暮れ
金色の土地までまだはるか未来
桃源郷を横切るのは自転車だけだった
そのスピードでは
夕暮れに追いつくことはできない
自由詩
桃源郷
Copyright
ブライアン
2008-06-21 13:52:35