ハルジオン
AB(なかほど)


みんなでつくりあげることが
たいせつなんだよ
それは間違いない
のだろうけど
花壇の外れの
ハルジオン
の小さな花の前で
シジミ達が順番待ちしている
その風景もまた真実なんだろう

春が待ち遠しかったり
冬に憧れたり
やがて
まるくなったねなんて言われる頃も過ぎて
君も僕も
誰かの風景になってゆく

ハルジオン
少しゆれた花
もう少し優しくなれたらいいと
思った








自由詩 ハルジオン Copyright AB(なかほど) 2008-06-18 00:08:29
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