黙祷
udegeuneru

行ったこともない街ででっかい負の花火が打ち上がった
日曜日の真っ昼間
鬱屈したネガティブの巣窟


俺がときどき寝る場所では
だいたい午後7時ぐらいになると叫び声が聞こえはじめる
おねーさん、どーしたらええのって
現場がいらつきはじめる
わたしのなまえはおねーさんじゃない

俺は本を読んでるけど集中できなくなって
そこらへんにあるなんとか対応マニュアルをぱらぱらとめくりだす

家族のかわりなんてできるはずない
これはただの監禁

愛愛愛愛


意味不明の戦いに参加する人たち
巻き込まれる人たち
それをただ眺めて悲しい
でもこれは
ネットの世界での話


てくてく歩いてく

忘れてくテクニック

いろいろ

できなくなってく

それでもやってく

緩やかに停滞してく


俺らって
尻拭いさせられてるっていうか
確実に滅ぶものをできるだけ存続させるために生きてる世代?
なんか毎日忙しいし
ブルーマーズデ―っすよ
それをいうならブルーマンデーだし
火曜日はチューズデイだし
おまえなにいってるかわかんねーから
とりあえずコーラ買ってこい缶のやつ



行ったことない街ででっかい負の花火が打ち上がった
日曜日の真っ昼間


俺の中の下層階級がいて
俺の中の犯罪者がいて
すべてが俺の中にいて
俺がすべてで
すべてがあってそのうちの一人で
俺はもう一人の加藤さんに生きる希望を委ねてる


病院事務の加藤さんLOVE
そんなに美人ってわけじゃないが
事務所で会うとき確実に癒されてる
豆大福あげたら困ってた

愛が祈りで本当にそうなのなら
加藤さん愛してます
俺は祈ってます
本当です
言いたいだけとかじゃなくて









 


自由詩 黙祷 Copyright udegeuneru 2008-06-14 01:36:52
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