いばら姫
月下美人
ハシバミの枝から
膝頭をつたい
たらたらと流れる
経血の艶
頬を刺す紅の
口許を拭う銀の
絲
(
いと
)
で
ゆっくりと迷宮を搦め
鋼鉄の綾で縛りながら
血潮の徒花を捧げ
甘い毒を流し込む
*-*-*-*-*-*---
自由詩
いばら姫
Copyright
月下美人
2008-06-13 22:40:25
縦