ゆらゆら
乱太郎


地球からながめると
原子核よりも
    ちっちゃな
          ちっちゃな
自分のからだの
   どきどきしている
       どっきどっきな
むねの奥で

ときどき

    あっちむいて ほいっ

ふりこが揺れている
(ガリレオが気がつかなくても)

    こっちむいて ほいっ

ぶらさがったぼくの想いは
君のへの字に

   カチッ カチィ

鳴らしながら
一向に止まろうとしない

きっとぼくは素直じゃないんだ
くるくるまわる
地球といっしょに

 くるくるしているから

(物体はいつも運動している
物理の教科書に書いてあったような)

ごめんね

君は許してくれるかな
君は受け止めてくれるかな

五十億年したら
落ち着くだろうけど
君はそのときぼくのそばにいるだろう

君のふたつの瞳が
への字になって

    あっちむいて ほいっ


なければ


(くるくる)



自由詩 ゆらゆら Copyright 乱太郎 2008-06-13 21:15:21
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