あの時が甘い。
wisteria

待つ人がいなければこんな辛い思いはしないと思う

僕を待ってくれている人さえいなければ

待つ人がいるところへ
僕は行く
けれど
待つ人のところに行っても考えてることは
別のところで僕を待ってくれてる人のことでいっぱい
だから
考えないようにするには
僕を待たないようにさせることだと気づいた
それは僕がいなくなるか
待つ人を一人に絞るか
待つ人が皆いなくなるか


待つ人がいなくなるのは
僕がいなくなるのと同じ様に待つ人もいなくなるということ
もしくは
僕を忘れてくれるということ

そうすれば
そうしてくれれば
僕は

「今」しか見えてない
目の前のことにだけにしか見てない
そんな僕だから
こんな考えしか出てこないことに悲しくなってくる


待つ人がいるから僕は嬉しいのに
待つ人がいるから僕は戻れるのに

なんて僕は自分勝手で
自分のことしか考えられないんだろう
どっちか片方にしか選べないなんてさ
僕には選べない
たとえどちらか片方に選べたとしても
ずっとずっと
もう片方のことを引きずってわだかまりにしていくんだ



それでも選ばなきゃいけないなんてさ
誰かに決めさせても愚痴言うくせに


自由詩 あの時が甘い。 Copyright wisteria 2008-06-13 01:20:32
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