消えて
舞狐

雨に打たれて
溶けて私は水になり

土にしみ込み
消えてしまえたら

雨上がりの強い日差しに
裁かれて
細かな気体になり
空へと舞い上がれたなら


どんなに楽であり

そして
どんなに悲しいのだろうか



自由詩 消えて Copyright 舞狐 2008-06-12 17:01:34
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