@バラ Ⅳ
貴水 水海

雨に打たれて
凛としながらも
寂しげな
白いバラに

君の横顔を見た

切なくて
会いたいのに
触れたいのに
触れられない

雨が激しくなって

落ちる花びら

僕の夢も
花びらのように落ちて
土に返る

そして
形を変えて甦る

雨に打たれた
白いバラ

散りゆく定めと知りながら

それでも強く生きる


自由詩 @バラ Ⅳ Copyright 貴水 水海 2008-06-10 03:56:30
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