僕らはひとつにつながったまま　結合部分を隠すように強く握った
僕らの間の紅い糸は握られた形に　歪な曲線を描いてた

その曲線はまるでどこかを目指すようにまっすぐと君の中に
溶け込んでく
君と一体になる　ひとつにつながってるはずの僕ですらたどり着けない
もっと奥

やりきれない思いで僕は急いで　逃げるように目を閉じた
君の懐に顔をうずめるフリをして　君に内包される自分でありたいがために
ただ強く目を閉じる
君の中にいる紅い糸と空飛ぶウサギと僕　を・・・・

君にとって
ウサギは白でなくてはならなくて
糸は紅くなければ　存在を否定された
そして、僕は・・・僕らはつながってなければ　「僕ら」ではないと

二色だけのパレットで描かれたファンタジーのような
偏屈すぎる滑稽な君の中

そんな君の中に溶け込んだ　僕の意思は
白いウサギと紅い糸から　蒼い涙と黄色のひまわりをつむぐ