怪談
ミゼット


アオダイショウもたげた首のねじ切れて妹は明日七歳になる


夜更けには見るなの鏡なお震えほつれた髪の母で無い母


踏みつける足の重さが違うから大きくなったんだね彼岸


じゅをかけたのぞんでおににかわるほどあいしてはいないそうおもってた


花が咲くスカートひらひら戯れてほら妹達が虫を踏んだ


割れる杯足はとても冷たかろ赤いみしるし贄の日の水


午睡夢ちぎれた手足のぱらぱらと庭のざくろが呼んだ雨


短歌 怪談 Copyright ミゼット 2008-06-09 00:30:07
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