てん、
はな 



あの日
びるのてっぺんは
どれだけ
さみしいひかりがみえたの

むてっぽうなことで
きみも
やっぱり そんを したのだろうか

そっとちかづこうとすると
花をちらすみたいに
胸を
ぎゅっと押される


起きしなに
そっと別れてゆくものがあった
音の降る
しょっぱい 冬の日
いちどだけ
あなたがかえってきたときのことは
とにかく 私はぼんやりしていたから
あまり
おぼえていない


しあわせは 
いつもそっと生きていた
たぶんあなたも
すこしずつ 納得していたのだろう
自分のいない この朝に
今はあなたに言いたいことを書こう
ひび割れたすいめん
きらり きらり ひびく


足をそわそわ させて
目覚めるたび
いつも
もどってゆくことに 
あなたのなまえを重ねていた


風のない日 だった
みんななにも言えずにいるから
私はちょっとだけ
ゆめをはしらせた
その瞬間 
ちょっとだけ
あなたが
そこにいた
あたたかい 床の上で








自由詩 てん、 Copyright はな  2008-06-08 10:27:59縦
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