散歩道
umineko

散歩道触れるか触れないかの指は 誘っているの楽しんでるの

川土手に並んだ黄色い花の名を 聞き忘れたけどそれでもいいや


おおぞらに解き放たれたグライダー 想いを告げたくちびるに似て

肝心な時に視線を合わせない 飛行機雲のせいにしてやれ


はなびらを捨てた桜のふかみどり その変節が今はまぶしい

知ってるよ答えはいつも残酷だ 川面きらりと声反射する


風が吹く憎らしいほどさわやかに 涙でるよね砂ぼこりって 

十年後二十年後と肩並べ 歩けたらいい 同じ夕暮れ
 
 



短歌 散歩道 Copyright umineko 2008-06-07 21:49:28
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