質感
たもつ


窓を見ていました
身体のどことも違うガラスの質感でしたが
手などの白いあとはかすかな
生きていたものたちでした
あの窓の向こう側に
はたして外はあったのでしょうか
ただ立ちつくすだけだった
わたしのように


自由詩 質感 Copyright たもつ 2008-06-04 08:52:24
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