際限のない
氷水蒸流

ゆっくりと
ふくらんでゆく風船
際限のないあくび
黒点を跳ね上げ 蛇口から流れる闇
コックはねじ切れている
のびてゆくバスタブの海を
あらゆる方向へ沈んでゆく 果実に
大陸が浮かんでいる
その上を蟻が行く
切り忘れた
シャッターの音


自由詩 際限のない Copyright 氷水蒸流 2008-06-03 22:56:31
notebook Home