撮影
こしごえ
入梅時
山脈青青波ないで
雲らはいっそう垂れこめて
空胞をうるおす
だけども日に焼けていた石らが
こけにむしてのどをかわかす
かたくなにしめきって
まつ毛をぬらす
写真機をのぞくまなこも
光陰に交際をする
しめった風にそう影重を
一心に切りとるシャッターチャンス
自由詩
撮影
Copyright
こしごえ
2008-06-03 14:51:20
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